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Leena KROHN(レーナ・クルーン)著「偽窓」

「偽窓」という面白い小説を手に入れました。

著者はLeena KROHN(レーナ・クルーン)と言います。1947年生まれで、現代フィンランド文学を代表する作家、哲学者、芸術家教授。『タイナロン』はアメリカで世界幻想文学大賞候補作に、『蜜蜂の館』は北欧閣僚評議会文学賞候補作に選ばれ、国内外で注目を集める作家です。

さて、その内容はというと、説明しづらいので出版社のサイトにあった書評を転載します。

「あなたの虚実の問いに哲学者が手頃な価格でお答えします」
ネットの掲示板に主人公の「私」はこう書いた。
「私」はアイソレーションタンクでカウンセリングを行っている哲学者だ。外界からの感覚刺激を遮蔽した容器の中で、塩水に浮かびながら、一日のほとんどを過ごしている。このタンク生活は、高血圧の「私」を案じた医者が勧めたのがきっかけだった。耐えがたい睡眠発作も理由の一つかもしれない。ナルコレプシーという居眠り病のせいで、美術館の監視員のバイトはクビになり、大学は落第し、残像の実在についての論文も未完成のままに終わった。
普段感じている重力から解放され、現実を断ち、睡眠と覚醒に揺れながら「私」は考える。最後に残るのは思考であり、イメージこそが現実であり、本当に在り続けるものは無なのだと。タンク内には窓がある。ただし本物の窓ではない。奇術師に描いてもらった絵だ。ルネサンスの画家マンテーニャの騙し窓のような円形天窓は、「私」の知覚すべてを疑わせ、思惟する自分を強く意識させる。
そんな「私」のカウンセリングにやって来るクライアントは、

筋トレに励む暗所恐怖症、

他の人には見えない“余計なもの”が見えてしまうという夫人、

人類全体を一つの多細胞組織だという覗き見趣味の親友、

「私」の世界観に共振する秘密結社「ディバイダ」の連続殺人犯、

「私」の遺伝子地図を売りつけるセールスマン、

不死を求めてスマートドラッグに溺れる少年

と、実にさまざまだ。彼らの現実も、「私」の夢も、主観的ではあるけれど、偽りではない。では、それらは何によってリアルとなり、何によって実在化するのか。そして、それらは定義できるのか。レーナ・クルーンがその認識の限界を問う。(訳者 末延 弘子)

本自体はジムのバイクを漕ぎながらあっという間に読み終えたのですが、なんとも言えないフワフワした読後感に包まれました。

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