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アイソ-レションタンクと感覚遮断の研究の歴史(4)

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ジョン・C・リリー博士は半年かけて装置を開発し、1954年の暮れから自分自身を被験者にして実験を開始しました。リリー博士の当時最大の関心事は、脳が意識を保つために、外部の感覚刺激が必要なのか否かということでした。

リリー博士がタンクの中に入ると、すぐにその答えがわかりました。意識ははっきりしていており、眠気は全く起きなかった。感覚刺激がなくても脳は機能し、意識を保つことができたのです。そして、その意識状態は独特なものでした。

その時の意識は、外部からの情報を完全に抜きにして、内部情報を内部で処理したものだけによって構成されていました。自分のあらゆる記憶、考え、感情、意志など、心の中にあるものすべてが、様々な形をとって意識の上にあらわれてきました。それは想像以上に豊かで奇妙なものでした。その内容を彼の著書「意識の中心」「サイエンティスト」(いずれも平川出版社刊)から引用します。

「夢を見ているような状態、トランスに似た状態、神秘的な状態を私は体験して。これらすべての状態において、私は完全無欠で、中心を持ち、そこにいた」(「意識の中心」)

 その状態は、宗教的神秘体験と同じ状態、宗教的悟りが得られた状態、ニルヴァーナ(涅槃)に入った状態と同じだったともいう。このアイソレーションタンクの体験はそういった精神状態をもたらすだけでなく、肉体的に深いリラクゼーションを与え、ストレスを取り去る効果があるというので、後に簡易タイプ(水中マスクは使わない)のものが、「サマディータンク」の名前の元に商品化されるようになりました。

日本では東京白金と池袋の2カ所でこの「サマディータンク」に入ることができます。

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