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アイソレーションタンクの効果7~ヴィジュアライゼーション[積極的視覚化]前半~

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「メガブレイン―脳の科学的鍛え方」(マイケル ハッチソン著 総合法令出版)より

アイソレーションタンクの研究は、科学的な人間が切に望む「信頼できるデータ」、「主観の入っていない統計値」、「再現可能な客観的研究」、それらを、提供することになります。その結果、アイソレーションタンクの研究は、認知心理学者、神経内分泌学者、教育学者、精神科医といった、人間の心の働きに関心を持つ多くの科学者たちによって、近年大きな高まりをみせました。そして同じくらい大量のフローティング(アイソレーションタンクによる浮遊)と感覚遮断の効果に関する情報が、これらの科学者たちによって提供されています。彼らが見つけたアイソレーションタンクの効果には、以下のようなものが挙げられます。

ヴィジュアライゼーション[積極的視覚化]

~ 自分が何かをうまくしているところを思い描くことは、その活動を実際に行うのと同じくらい効果がある ~
 

 科学者たちは、脳内エネルギーの90%をはるかに上回るエネルギーが、外からの刺激、つまり、視覚情報、触覚情報、引力等の処理に費やされると見積もっています。タンクに入り、外界からの責務から解き放たれると、精神は内側に向かい、普段は外的刺激の喧噪のなか、うやむやになっている微妙な心的プロセスが、目立って力を得、はっきりとしてきます。それらの心的プロセスの一つが、「心的視覚イメージ」です。

心的視覚イメージを生み出し、操作する能力、いわゆるヴィジュアライゼーションは、私たちが自由に扱える、最も効果的な学習テクニックの一つです。

ヴィジュアライゼーションは、問題を新たな形で「見る」ことによって、私たちの問題解決能力を増大させ、非視覚的情報をビジュアル手がかりと結びつけ、記憶力を増大させます。

ヴィジュアライゼーションの最も重要な効果と思われるのが、私たちが心の中で様々な事象をリアルに「リハーサル」するのを、可能にすることでしょう。心の中に鮮明に描かれた視覚イメージは、潜在意識や体によって、本物の体験として知覚される傾向があります。そう多くの研究が示しています。スピーチをするところでも、テニスボールを完全なバックハンドで返すところでも、何らかの問題を解決するところでも構いません。自分が何かの活動をうまく成功しているところを思い描くことは、「その活動を実際に行うのと同じぐらい効果がある」と言えます。

心の中に描いたイメージは、本当の肉体的、精神的効果を生み出します。問題は、私たちの体に、実際にそれが起こっていると納得させるために必要な、「完全に集中した状態」の中で、「頭がはっきりと冴えた状態で、偉業を成し遂げているところを想像する」のは、私たちの大半には、難しいということです。

しかしアイソレーションタンクの中では、自分たちの気をそらすあらゆる物事、そして光から解放されます。
グラウバーマン博士はそれについてこう述べています。
心的視覚想像能力【ヴィジュアライズ能力】は、催眠法によるトランス状態と比べても、浮かんでいるときの方がはるかに強力です。イメージは、よりリアルに感じられ、より夢に近くなります。たいていの場合、実際に体験の中に『いる』ことになります」

ニューヨークの認知療法士であるロッド・ボーリー博士は、タンク内でのヴィジュアライゼーションを通じて患者を指導し、彼らが学習能力を向上させ、運動能力および職務遂行能力を向上させ、喫煙や食べ過ぎといった行動パターンを改善するのを助けています。博士はその効果について、情報理論の観点から以下のように説明しています。

「脳は、一度に約7ビットの情報しか処理することができません。運動競技における動きのような、複雑な動きは、一度に7ビットより、はるかに多い情報から構成されています。ヴィジュアライゼーションは、これらすべての情報を、ひとかたまりの情報に変えます。これは、記憶するのは無理だと思われる適当な文字の集まりを、覚えやすい一つの単語に、まとめあげるようなものです。フローティングしている間、人はたくさんの動きを、一つのトータルなイメージとしてまとめ上げます。したがって、それらの動きを実際に行う時には、動き全体が一つのイメージとして体に『記憶されている』のです

次の後半では、実際にスポーツ選手がどのように活用しているのかを解説していきます。

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