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アイソレーションタンクの効果8~ヴィジュアライゼーション[積極的視覚化]後半~

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「メガブレイン―脳の科学的鍛え方」(マイケル ハッチソン著 総合法令出版)より

アイソレーションタンクの研究は、科学的な人間が切に望む「信頼できるデータ」、「主観の入っていない統計値」、「再現可能な客観的研究」、それらを、提供することになります。その結果、アイソレーションタンクの研究は、認知心理学者、神経内分泌学者、教育学者、精神科医といった、人間の心の働きに関心を持つ多くの科学者たちによって、近年大きな高まりをみせました。そして同じくらい大量のフローティング(アイソレーションタンクによる浮遊)と感覚遮断の効果に関する情報が、これらの科学者たちによって提供されています。彼らが見つけたアイソレーションタンクの効果には、以下のようなものが挙げられます。

ヴィジュアライゼーション[積極的視覚化]

~ 自分が何かをうまくしているところを思い描くことは、その活動を実際に行うのと同じくらい効果がある ~

 ヴィジュアライゼーションの記憶が、どの程度リアルなのかについては、やり投げの選手である、ニューヨーク・パイオニア陸上クラブ[Pioneer Track Club]のディヴィッド・シュメルツアーが証明しています。彼はタンクの中でビジュアライゼーションを行い、自分が完璧に槍を投げるところを「見る」という作業をしています。
少し前に、彼は、自己記録を数フィート更新しました。そのときのことを思い出して、彼はこう言います。
「その日、槍を投げた時、デジャヴのような感じがしました。槍が手を離れた瞬間、私はこう言ったんです。『あ・・・・これ、知ってるよ! この一投。前になげたことがある!』」

前もってヴィジュアライズする力は、比較的短い行動に限定されるわけではありません。心の中でリハーサルをしたり、事実上無限に変化しうる非常に複雑な状況に備え、自分自身を「プログラム」するために用いることもできます。たとえば、スポーツカー・レースのグランプリの元チャンピオンで、オリンピックのボブスレー・チームを2チームと全米ボブスレー・チーム[U.S. World bobsled team]5チームを率いてきたボブ・サイードは、1984年冬のオリンピック選考会に向けたトレーニング期間中、毎朝、タンクに浮かんでいました。そのとき、ボブスレーの走りの一歩一歩をどれだけはっきりとヴィジュアライズしたか、私に説明してくれました。

「そりに乗っている時、”各コーナーをどの位置で回りたいか”という考えはあるのですが、実際にその位置にピタリとつけるのは至難の業です。ですから、各コーナーへの入り方を。あらかじめヴィジュアライズする努力をするのです。そうすれば、コーナーに飛び込んだときには、既に出る位置がわかっていることになります。」
スポーツでは、ほとんど体が自動的に、すばやく動くことが求められます。しかし、次に迫った行動を考えなければならないために、動きの流れが止まってしまうことがよくあります。サイードの場合、ヴィジュアライゼーションを繰り返すことによって得られた「筋肉の記憶」が、彼をその、よけいな作業から解放しています。
「そのときになってから、『さて、どうしようか?』といちいちそりの中で反応を考えなければならないとしたら、たとえ世界一反応が速くても、素早いコーナーリングは無理でしょう。心構えができ、そのとき集中する対象が『すっきり』していればしているほど、速く走ることができます」

グラウバーマンと共に、アイソレーションタンク内でのヴィジュアライゼーションを利用して、何人もの一流スポーツ選手をトレーニングしてきたボーリーは、こう言います。
一緒にやってきたすべての選手が、競技でそれぞれに自己新記録を出し、それを更新し続けています。アイソレーションタンクは、非常に効果的な道具です

グラウバーマンもまた、同じ意見を持っています。
「アイソレーションタンクは、驚くべき装置です。しかもまだまだ可能性を含んでいます」

次は、追記として学習能力および想像力の増大について、ヴィジュアライゼーションと学習能力の関係について解説します。

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