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アイソレーションタンクの効果13~学習のためのアイソレーションタンクの利用・タンク前学習~

「メガブレイン―脳の科学的鍛え方」(マイケル ハッチソン著 総合法令出版)より

これまでの様々な研究の結果、たくさんの科学者および教育学者たちが、アイソレーションタンクはもしかしたら革命的な加速学習ツールかもしれないと気づき、今では、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、日本のあちこちの学校、大学、そして250を超えるフロート・センターで(1986年現在)、学習目的のために、アイソレーションタンクが利用されています。

記憶に感謝・学習のためのアイソレーションタンクの利用

~ 利用中に学習する、学習の前後に利用する ~

タンク前学習

頻繁にフローティングを経験している人々から話を聞いていたとき、有る男性が、オランダ語を勉強していたときに自分が経験した、「奇妙な体験」について話してくれました。あるとき彼は、授業が終わった直後にアイソレーションタンクに入りました。その後、いろいろ理由があって、彼は数日間、授業の復習をする時間がまったくなかったのです。
しかし次の授業に行った時、彼は自分が、前回授業で習った、事実上すべてのことを覚えていることに気づいたのです。先生は、今回の授業までに、ずいぶん一生懸命復習したのでしょうね、と言ってくれました。

「フローティングが、無意識のうちに、何らかの形で、脳内に情報を定着したとしか考えられない。そんな事が本当に起こりうるのだろうか?」
彼は不思議に思ったのでした。
その後しばらくして、感覚遮断に関するある研究報告を読んでいると、1960年代初めに行われた、ある研究の事を知りました。

~ 中略 ~

学習後に感覚遮断の行われたグループは、最初よりも24時間たってからのほうが、より「よく」覚えていました。
研究者たちはこれを、「回想効果[reminiscence effect]」と呼ぶことにしました。感覚が制限された状態にいただけで、記憶力が増大したのです。

最近なされた一連の研究は、この興味深い回想効果にさらに光を投げかけています。情報が被験者に与えられた後、一方のグループは、数百ccのアルコールを摂取しました。これは、酔うほどではありませんが、被験者たちをリラックスさせ、幾分幸せな気分にするには十分な量です。対照群は、アルコールを摂取しませんでした。その後二つのグループを再テストしてみると、少量のアルコールを摂取したグループは、もう一方のグループに比べ、はるかに多くの情報を思い出すことがわかりました。

これをどう説明すればいいのでしょうか?記憶には少なくとも「短期記憶」、「長期記憶」の二つの種類があります。

脳内の、タンパク質合成を抑える薬剤を用いた研究から、脳内の電気的な化学変化は、短期記憶を示し、一方長期記憶には、脳内のタンパク質合成が欠かせないことが証明されています。被験者が何かを学習した直後に、脳内のタンパク質合成を抑える薬剤を投与すると、その情報は忘れられ、長期記憶になりません。けれども、タンパク質合成を抑える薬剤を、学習後1時間以上経ってから投与すると、その情報が忘れられることはありません。
これは、その情報が既に長期記憶の一部となっていることを意味しています。つまり、”情報は、受け止められてから1時間あるいは2時間のうちに長期記憶に変化する”、言い換えれば、脳内でタンパク質合成を引き起こすのです。

引き続きタンパク質合成について解説します。

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