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アイソ-レションタンクと感覚遮断の研究の歴史(2)

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次にプリンストン大学のジャック・ヴァーノンは、もっと完全な感覚遮断状況を作り出そうとして、完全防音で、完全遮光の暗室を作りました。食事も用便もその中で出来るようにして、9人の被験者を24時間閉じ込めました。すると、9人のうち6人が15個もの幻覚を見るようになりました。ただその内容は単純なもので、たとえば、1人は窓を見た。もう1人は天井に換気装置を見た。もう1人は防音版が1枚天井から外れて垂れ下がっているところを見ました。もう1人は床の上に10セント銀貨が落ちているのを見ました。いずれも存在しない物だったが、被験者たちはみな、自分たちは幻覚を見たのでなく現実を見たと信じていました。

補足として、実験ではなく、一種の自然発生的な感覚遮断状況で幻覚が見えた報告としは、J・メンデルスゾーンによるポリオ患者の調査報告があります。当時のポリオ患者の治療方法の一つに、タンク型の人工呼吸器の中に長時間入れておく方法というのがありました。その治療の間患者が見るものは治療室の無機質の光景だけで、聞こえる音はモーターのうなりだけでした。他の感覚情報は全くありません。そういう状況の中で、多くの患者が幻影を見ました。色の付いた自動車に乗って病院の中を走り回ったという人もいれば、呼吸器の形をしたヘリコプターに乗って空を飛んだという人もいました。あるいは、自宅に戻って、料理を着くって食べたという人もいました。

これにヒントを得て、健康な被験者を同じタンクの中に閉じ込めて、単純な視覚刺激、聴覚刺激しか与えないという実験が何カ所かで行われ、この実験でも多数の被験者が幻覚、幻聴を体験しました。

 

 

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