身体と意識の分離瞑想・完全リラクゼーション瞑想
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プレクシャ・メディテーション(プレクシャ・ディヤーナ、知覚瞑想法)という瞑想法があります。これは、今から約2600年前、ブッダの時代からインドに伝わる古代瞑想法を、やはり仏教と同じ時代から存在し受け継がれている古代宗教ジャイナ教(テーラパンタ派)の最高指導者故アチャーリヤ・マハープラギャ師が、最新科学の知見を採り入れて現代的に再構成した古くて新しい瞑想法です。
先日、日本プレクシャ・ディヤーナ協会の会長・坂本知忠氏にアイソレーションタンクを体験していただきました。この瞑想法の第一段階(カヨーウッサグ)が、タンクでの体験と同様であるそうなのでちょっと紹介したいと思います。
身体と意識の分離瞑想
深い瞑想に入るためには、身体の動きを静止した状態を継続することが第一の条件となります。身体から緊張を取り除き、筋肉を弛緩させ、身体のリラックスした状態を作り出す必要があります。そのためのテクニックがカヨーウッサグです。、カヨーは、身体という意味で、ウッサグは、去るという意味です。カヨーウッサグが上手に出来ると、身体があってないような感覚を体験します。身体が、空気と完全に溶け合っているような感覚、身体が空間に浮かんでいるような感覚、前後、左右、上下等の認識が喪失したような感覚です。
カヨーウッサグの継続的実習によって、身体と魂が別々であるとの理解が進みます。身体に対する執着心が薄れ、生と死の意味の理解が進みます。身体の完全なるリラックスは精神世界の入り口であり、ゴールへの道筋でもあります。
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中略
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現代社会は、我々に多大なストレスを与える不自然社会であるといっても過言ではありません。我々の現代生活は不自然生活を余儀なくされているので、バランスを取る工夫、ストレスを軽減させる工夫が大切です。カヨーウッサグはストレスを軽減させる最も有効な方法です。
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中略
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ストレスに対して戦うか逃げるかを迫られたとき、戦う一つの方法として普通、精神安定剤を使います。別の方法が、このカヨーウッサグで、自律神経のバランスに大変有効です。
カヨーウッサグによって、肉体と意識(純粋意識は魂です)は別物という認識が生まれ、死の意味についての理解が進みます。それによって、恐怖がなくなり、エゴが減少し、忍耐力がつき、寛容の心が養われ、こだわりがなくなり夢執着になります。自由感が高まり、心が純化され、心が健康になります。それらは悟りへ続く道です。カヨーウッサグの継続的練習によって私たちは精神疾病とは無縁になります。
カヨーウッサグの実際は身体の動きを止めることです。骨格筋のあらゆる随意的な動きを停止させ、随意神経系を停止させます。身体の動きが止まって、目を閉じて外界の刺激を遮断し、リズミカルに呼吸すると心の動き(思考)が止まります。思考が止まり、知覚力、集中力に心の回路が切り替わります。
カヨーウッサグによって心身が静寂になります。気づきが深まり不安が消え、平安が訪れます。自律神経が整い、心が鋭敏になり超感覚の扉が開かれます。感覚神経や運動神経が休まり細胞が活性化され元気になります。
カヨーウッサグは、プレクシャ・メディテーションの後に続く瞑想のための前提条件となる瞑想法ですが、他の瞑想法と切り離してこれだけをじっくり時間をかけて日常的に実習することができます。カヨーウッサグは、同じ時間で睡眠よりも休息効果が高い利点があります。休息が与えられれば、神経や細胞は開腹する機会が得られます。また、緊張を作り出すことに無駄に浪費されていた生命エネルギーが節約され、全身の組織や細胞が再活性化され、若返りにもつながります。カヨーウッサグは免疫力や自然治癒力を高めます。
この「カヨーウッサグ」とい箇所をすべて、「アイソレーションタンク」に置き換えてもよいですね。同じ効果があります。
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